これであなたも一般計量士になれる⁉計量士国家試験に挑戦!

一般計量士とは計量法に基づく国家資格のこと。工場などの計量器の点検や管理などの証明に必須です。

当然、一定以上の専門知識がなければ務まりません。

そこで毎年1回12月中旬ごろに行われているのが一般計量士国家試験です。

試験は以下の4科目の得点で合否が決まります。

  • 計量に関する基礎知識
  • 計量器概論及び質量の計量
  • 計量関係法規
  • 計量管理概論

 

今回は2023年12月に行われた試験の「計量器概論及び質量の計量」から問題を1つ紹介。

ぜひチャレンジしてみてください!

問題
空気中で、電子天びんに質量800.000gのおもりを載せたときの表示は800.000gであった。おもりを取り除き、試料を同じ電子天びんに載せたときの表示は799.999gであった。この試料の質量はいくらか、次の中から最も近い値を一つ選べ。
ただし、おもりの体積は100㎤、試料の体積は90㎤及び空気の密度は0.0011g/㎤とする。

①800.011g
②800.010g
③799.999g
④799.989g
⑤799.988g

出典:経済産業省|令和5年12月実施(第74回)計量士国家試験問題 計量器概論及び質量の計量

ヒントはこちら!

物体に働く空気浮力を求める計算式は「体積(㎤)×空気密度(g/㎤)」

普段私たちは意識していませんが、物体には空気浮力がかかっています。

同じ重さのスポンジと鉄をイメージすると分かりやすいかもしれません。

質量が1kgのスポンジと鉄では、体積の小さい鉄より、体積の大きいスポンジの方が、たくさん空気浮力が働きます。

するとはかりに載せたとき、スポンジの方が空気浮力の分だけ鉄より軽くなるんです!

 

これと同じことが、問題のおもりと試料でも起こります。

問題ではおもりと試料の体積の差は10㎤。空気浮力の影響はごくわずかです。

しかしモノづくりの現場では、このごくわずかな差が積もり積もって不良品につながることもあります

ほんの小さな違いを意識することで、このようなミスを防ぐのが、一般計量士の仕事です

 

さて気になるこたえは……

⑤でした!

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