計量のマメ知識 日本古来の単位の中で唯一国際的な単位は?

問題です。

日本古来の単位の中で唯一国際的な単位は?

こたえは



匁(もんめ)

尺貫法という日本で昔から使われてきた計量方法で、重さやお金の単位に用いられてきました。

1匁=3.75g5円玉1枚 と同じ重さです。

匁が「momme」「mom」という表記で、今でも国際的に使われているのは、養殖真珠がきっかけ。

真珠の養殖が始まったのは、明治時代の日本だと知っていましたか?

日本の養殖真珠は、天然の真珠よりリーズナブルな価格で世界中に流通しました。

このとき国内で使われていた重さの単位である匁が、そのまま真珠の重さを表す単位として世界中に広まり、今でも使われているんです。

他にも匁を使って重さを表すものに、タオルがあります。

グラムで表されていることも多くありますが、匁を使っているお店もあるためチェックしてみてくださいね。

例えば「200匁」と記載されている場合、1ダース(12枚)の重さを表すのが基本。

200匁のタオルであれば、200匁×3.75gで1ダース750gです。

1ダースは12枚のため750gを12枚で割ると、1枚62.5gのタオルと分かります。

 

お金の単位としての匁は、わらべうたの「はないちもんめ」が有名。

「はないちもんめ」は漢字で書くと「花一匁」

「花の値段は銀1匁」という意味に解釈できます。

「かーってうれしい はないちもんめ まけーてくやしい はないちもんめ」は、勝ち負けではなく、お得に買い物ができてラッキーなお客さんと、値引きしすぎてつらい商売人の歌なんです。

(実は人買いの歌なのでは?という怖い解釈もあるのだとか……)

 

計量法改定によって、1959年から尺貫法は廃止されました。

国内では重さの表記はグラムやキログラムなどを使用するメートル法が基準ですが、匁は真珠の重さを表す単位として、今でも世界で通じる単位です。

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